フェイクレザー・革靴のお手入れガイド

フェイクレザーの靴は、本革のような高級感を手頃な価格で楽しめるのが魅力です。汚れや傷みに強く特別なお手入れが不要な点や、高い耐久性と撥水性を備えている点もメリットとして挙げられます。そのため通勤用からオフの日のファッションまで、20代~40代の女性の日常使いに広く選ばれています。

しかし「お手入れしなくても大丈夫」と油断していると、数年で劣化が進み光沢や風合いが失われてしまうことも。大切なフェイクレザー靴を長く美しく履き続けるためには、適切なお手入れが欠かせません。

エレガントなフェイクレザーのパンプスも、こまめなお手入れで新品のようなツヤと状態を保つことができます。フェイクレザー素材は本革に比べてお手入れが簡単とはいえ、日頃のケア次第で見た目の美しさや寿命に大きな差が出ます。

Laiseでは、基本的なお手入れ方法から靴の種類別のケア方法、そして長持ちさせるコツまで詳しくご紹介します。洗練された足元を演出するために、今日から始められるフェイクレザー靴のお手入れをチェックしてみましょう。

目次

1.フェイクレザー靴の基本的なお手入れ方法

2.靴の種類別お手入れ方法

3.フェイクレザー靴を長持ちさせるコツ

4.まとめ

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1.フェイクレザー靴の基本的なお手入れ方法

(日常のケア・汚れ落とし・防水対策)

フェイクレザーの靴は本革より扱いやすく、お手入れもシンプルです。普段あまり靴のケアをしない方も、この機会に基本の手入れを習慣にしてみましょう。日常のちょっとしたケアが、美しい状態をキープする近道です。

日常のケア:
着用後は靴用ブラシや柔らかい布で表面のホコリを軽く払い落としましょう。特にソール周りや縫い目に溜まった埃もブラシで丁寧に取り除きます。その後、乾いた布で靴全体をやさしく乾拭きしてください。たったこれだけの簡単ケアですが、毎回行うことで汚れの蓄積を防ぎ光沢を長持ちさせることができます。

汚れ落とし:
普段の乾拭きで落ちない汚れが付着している場合は、固く絞った布を使って水拭きします。軽い汚れであれば水拭きだけで十分ですが、それでも落ちない頑固な汚れには中性洗剤を薄めた水溶液を用意しましょう。

布に薄めた中性洗剤を含ませて汚れを優しく拭き取ったら、洗剤が残らないように別の湿らせた布でしっかり拭き取り、陰干しで乾燥させます。靴ひもがあるデザインの場合は、ケアの前に外して別途洗っておくと細部まで手入れしやすくなります。

なお、本革用の保革クリームやワックスは合皮には浸透せず逆効果なので使用しないようにしましょう。ツヤ出しや色補修が必要な場合は、合皮対応のクリーナーや補色クリームを製品の説明に従って使うと安心です。

防水対策:
フェイクレザー素材は水を弾きやすい傾向がありますが、完全に水に強いわけではありません。雨に濡れると内部に水が染み込んだり、素材自体が劣化したりする可能性があります。大切な靴を雨や汚れから守るため、定期的に靴用の防水スプレーを利用するのがおすすめです。

防水スプレーを全体に吹きかけておけば、水分だけでなくホコリや泥汚れも付きにくくなり、靴のコンディションを保てます。防水スプレーを使う際は換気の良い場所で行い、靴から20cmほど離してムラなく吹き付けましょう。スプレー後は十分に乾かしてから履くことで効果が長持ちします。

2.靴の種類別お手入れ方法

フェイクレザー靴と一口に言っても、デザインや形状によってケアのポイントが若干異なります。続いて、靴の種類別に適したお手入れ方法や注意点を見ていきましょう。お手持ちの靴に合わせたケアで、それぞれの魅力を長く引き出してください。

「パンプス」

パンプスは足全体を包むデザインのため、内側に汗や皮脂汚れが溜まりやすい靴です。履いた後は表面を乾拭きするのはもちろん、インソール部分も除菌シートなどで軽く拭いておくと清潔さを保てます。

ヒールやつま先部分に汚れや傷が目立つ場合は、早めに湿らせた布で拭き取りましょう。フェイクレザー製のパンプスは比較的シミになりにくいですが、淡色の場合は汚れが残ると黒ずみの原因になります。必要に応じて色付きの補修クリームで軽く磨くと、細かな擦り傷なら目立たなくなります。

ただしツヤが元に戻らないほどのダメージがある場合は無理に磨かず、プロに相談するか買い替えを検討しましょう。パンプスの型崩れ防止も重要です。履き終えた後、シューツリー(シューキーパー)を入れるか、つま先からトウにかけて紙を詰めて形を整えておきます。

靴が乾く過程で形が歪むのを防ぎ、ピンとハリのある状態をキープできます。シューツリーは靴内の湿気も吸収してくれるので、カビやニオイ防止にも一役買ってくれます。

「ローファー・スリッポン」

ローファーやスリッポンは着脱しやすく普段使いに便利ですが、その分頻繁に履くことで汚れや擦れが蓄積しやすい靴です。表面に光沢のあるタイプは、乾いた柔らかい布でこまめに乾拭きしてツヤを維持しましょう。

マットな質感のものでも、汚れが付いたまま放置すると劣化を早める原因になるため、毎日の簡単なお手入れを習慣にします。履きジワが気になる場合は、靴用のクリームではなく、市販の合皮用補修ペンや補色クリームで目立たなくする方法もあります。

ローファーのコイン飾り部分やスリッポンのゴム周辺など細かい箇所の汚れは、綿棒に中性洗剤を薄めた液を含ませて優しく拭き取ると綺麗になります。お手入れ後は洗剤が靴に残らないように水拭きで仕上げてください。

また、素足やフットカバーで履くことが多いローファー・スリッポンは靴内部の蒸れや臭いにも注意が必要です。帰宅後は中敷きを取り外せる場合は干して乾燥させ、消臭スプレーを軽く吹きかけておくと爽やかさを保てます。連日同じ靴を履くと湿気がこもりがちなので、2足以上をローテーションさせると靴を休ませることができ長持ちにもつながります。

「ブーツ」

フェイクレザー製のブーツは秋冬のコーディネートに欠かせませんが、泥はねやホコリで汚れやすいアイテムでもあります。帰宅後はブーツのソールや側面についた泥汚れをブラシで落とし、濡れた箇所があれば乾いた布で水気を拭き取ってから陰干ししましょう。

特に雨や雪で濡れた場合は、そのままにせず早めに水気を取り除き、中に新聞紙を詰めて丸一日ほど陰干しすると安心です。ロングブーツの場合、履かないときの保管で型崩れしやすいので注意が必要です。

ブーツキーパー(筒状のシューキーパー)や丸めた雑誌・タオルを筒の中に入れて、自立させた状態で保管しましょう。こうすることで、ブーツの筒部分が折れ曲がったりシワが深く刻まれたりするのを防げます。

ショートブーツでも、甲の部分にシューキーパーを入れておくと型崩れ防止と湿気取りに有効です。お手入れについては基本のホコリ落とし・汚れ拭き取りを他の靴同様に行えばOKです。表面のツヤがなくなってきたと感じたら、靴専用のツヤ出しスプレー(光沢剤)を軽く吹きかけて布で磨くと、フェイクレザーでもある程度の光沢を復活させることができます。

ただし製品によっては質感が変わる恐れもあるため、目立たない部分で試してから全体に使うようにしてください。

「サンダル・ミュール」

サンダルやミュールのように足の露出が多い靴は、足裏の皮脂や汗が直接靴に付着しやすくなります。フェイクレザー素材のストラップ部分には汗汚れが残りがちなので、脱いだ後は濡れタオルで優しく拭いておきましょう。

特に夏場は毎回のお手入れで汗や皮脂を落としておくと、翌日も気持ちよく履けます。フットベッド(足が乗る中敷き部分)が合皮の場合は、そこも忘れずにお手入れします。消臭効果のあるシートで拭いたり、アルコールスプレーを軽く噴いてから乾いた布で拭き取ったりすると清潔に保てます。

布素材のインソールであれば、中性洗剤を薄めた液に浸した布で叩くように汚れを吸い出し、その後水拭きと乾燥をしっかり行いましょう。サンダル類は形状が崩れやすいので、オフシーズンの保管時には型崩れ防止の工夫をします。

ミュールやパンプス風サンダルなら、つま先部分に詰め物をしてフォルムを保持してください。複数のサンダルを重ねて収納するときは、フェイクレザーの部分同士が直接触れないように布や不織布の袋で仕切るとベタつきや色移りを防げます。来シーズンまで履かない場合でも、時々風通しの良い場所に出して湿気を飛ばすようにすると良いでしょう。

「バレエシューズ」

バレエシューズ(フラットシューズ)はソールが薄く柔らかい構造のため、履き心地が良い反面、形崩れしやすい靴です。特につま先部分がペタンと潰れやすいので、靴箱にしまう際は紙を丸めて詰めて丸みを保つようにします。

リボンなどの装飾が付いている場合、その部分にホコリが溜まりやすいので、小さなブラシ(メイク用のブラシなどでも代用可)で優しく払ってください。フェイクレザー製のバレエシューズは、表面の汚れがつきにくく普段のお手入れは乾拭き程度で十分です。雨に濡れた際は、乾いた布で水分を吸い取ってから陰干しし、乾燥後に軽くブラッシングすると素材が柔らかいまま保てます。

もし表面に黒ずみや擦れが目立ってきたら、合皮対応のクリーナーで汚れを落とすか、同系色の補修クリームを薄く塗ってみましょう。また、バレエシューズは靴底が薄いため、履いていると足裏が蒸れやすい傾向があります。靴の中に10円玉を入れておくと銅イオンの効果で臭いを防げるという裏技もありますが、専用の消臭インソールや木炭シートを敷くほうが効果的です。定期的にインソールを取り出して陰干しするか、靴自体を乾燥剤とともに箱に入れて保管し、湿気と臭いをリセットするようにしましょう。

「ドレスシューズ」

ドレスシューズとは、主にフォーマルな装いに合わせる革靴風のデザインの靴を指します。エナメル調のパンプスやストラップ付きのフォーマルシューズなどもこのカテゴリに含まれます。特別なシーンで活躍する靴だけに、日頃から丁寧にケアしておきたいですね。

まず履く前には軽くブラシや布でホコリを払っておき、表面をチェックしましょう。光沢仕上げのドレスシューズなら、やわらかいクロスで拭くだけで指紋やくすみが取れてツヤが蘇ります。マットなフェイクレザーの場合は、必要に応じて防水スプレーをしておくと汚れ防止になり安心です。使用後のお手入れも重要です。

パーティー会場などでは食べ物や飲み物の汚れが付着していることがあるため、帰宅したらすぐに湿らせた布で優しく拭き取ります。飾りのバックルやストラップの金具部分は布で包んで磨くと手垢が落ちて輝きが戻ります。

目立つキズが付いてしまった場合は、補色ペンで色を乗せたあと透明のトップコート剤(靴用仕上げ剤)を塗ると目立ちにくくなります。ドレスシューズは使用頻度が低いぶん、保管中のケアが肝心です。型崩れ防止にシューツリーを入れ、通気性の良い不織布の収納袋に入れて箱で保管しましょう。

他の靴と直接触れないようにしておけば、合皮同士が張り付いたり色移りするのを防げます。次に履くときにベストな状態でいられるよう、時々取り出して湿気を飛ばし、表面を磨いてあげると長く愛用できます。

3.フェイクレザー靴を長持ちさせるコツ

(保管方法・型崩れ防止・ニオイ対策など)

お気に入りのフェイクレザー靴を長持ちさせるには、履かない時期のケアも含めたトータルなお手入れが大切です。

日常のケアに加えて、適切な保管やメンテナンスを行うことで、劣化を遅らせ美しさをキープできます。ここでは保管方法や型崩れ防止、ニオイ対策といった観点からコツをご紹介します。

清潔な状態で保管する:
靴を収納する前に、必ず汚れを落として乾燥させておきましょう。汚れや湿気が残ったままではカビや臭いの原因になり、素材の劣化も進みやすくなります。中性洗剤を薄めた液に布を浸して固く絞り、表面をサッと拭き取って汚れをオフします。

その後は陰干しで十分に乾燥させ、靴箱やクローゼットにしまいましょう。保管場所は風通しが良く直射日光の当たらない涼しい場所が理想的です。フェイクレザーは高温多湿に弱いため、暖房の近くや湿気のこもる場所は避けてください。

シーズンオフで長期間保管する際には、防湿剤や乾燥剤を靴箱に入れておくと湿度対策になります。

型崩れ防止の工夫:
靴の形状を保つことも長持ちの秘訣です。先述のようにシューツリーを活用するのがベストですが、無い場合でも工夫できます。ブーツならブーツキーパーや丸めた雑誌、パンプスやローファーなら丸めた紙を詰めることで、履かない間もピンとした形を維持できます。

靴は履いた後、内部に湿気が残った状態で放置すると乾燥する過程で変形しやすいです。脱いだらすぐに型を整えておくだけでも、シワの定着やソールの反り返りを防げるでしょう。

また、靴同士を重ねて保管しないことも大切です。無理に狭い靴箱に押し込めると型崩れや表面の擦れにつながるので、ゆとりを持って収納してください。

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l’aise is...

l’aiseは、絶えず変化する現代のトレンドを超越し、女性の洗練された自信とエフォートレスな魅力を引き立てることを目指しています。細部にまでこだわったデザインで、常に時代の一歩先を行くコレクションをお届けします。

ニオイ対策:
長く履いているとどうしても気になるのが靴のニオイです。フェイクレザー靴は通気性が本革より劣るため、汗をかいたまま放置すると臭いがこもりがちになります。履いた後は靴の中をしっかり乾燥させることが第一です。

晴れた日には天日干しも効果的ですが、直射日光は避けて風通しの良い日陰で干すようにしましょう。消臭スプレーや靴用の消臭剤(炭やシリカゲル入りのもの)を活用するのもおすすめです。

使用後にシュッとひと吹きしておくだけで、不快な臭いの発生やカビを未然に防ぐことができます。週に一度は靴の内部をアルコールで軽く拭き、抗菌効果のあるミストを噴いておくと雑菌の繁殖を抑えられて臭い対策に有効です。

寿命を意識する:
最後に心に留めておきたいのは、フェイクレザー靴にはおおよその寿命があるということです。一般的に合成皮革製の靴の寿命は3~5年程度と言われています。本革のように時間をかけて味わいが増すことはないため、いずれ素材自体が経年劣化してしまいます。

しかし、日常的にお手入れをし適切な環境で保管すれば、劣化のスピードを緩やかにし寿命を延ばすことも可能です。靴底が剥がれてきたり表面がボロボロになってきたら買い替えのサインですが、それまでは愛情をもって手入れを続けましょう。

定期的なケアと点検によって、不意のトラブルも防げますし常にベストな状態で履くことができます。

Laiseのフェイクレザー靴のお手入れガイド、いかがでしたでしょうか。エレガントでスタイリッシュな足元を演出してくれるフェイクレザーの靴も、日々の小さなケアの積み重ねでその美しさと清潔感を長く保つことができます。

基本のブラッシングと拭き取りといった簡単なお手入れから、靴の種類やシーンに合わせた気遣い、そして保管時のひと工夫まで、ポイントを押さえて実践すればお気に入りの一足とより長く付き合えるでしょう。

適切なお手入れを施された靴は、履くたびに私たちに自信と心地よさを与えてくれます。足元が綺麗だとそれだけで気分も上がり、服装全体の印象もワンランクアップします。ぜひ今日からフェイクレザー靴のケアを楽しみながら続けてみてください。毎日のお手入れが習慣になれば、大切な靴たちも応えてくれるはずです。上品で洗練された足元をキープして、どんなシーンでも自信を持って歩んでいきましょう。